PRプロモーターでフリーアナウンサーの海野（ウンノ）です。
先日、某経済番組の現役報道キャスターの方とお話をさせていただく機会に恵まれました。
企業のPR広報が一度は取り上げられたいと羨望の眼差しを送る、あの番組です。
その方は、報道の最前線で四半世紀以上もご活躍されている、私にとっても憧れの人。
現役報道キャスターの生の声が聞ける！
ということで、同席していたベンチャー・スタートアップ・中小企業 PR広報の皆様の
真剣さたるや。一言も聞き逃すまいという姿勢が伝わってきました。
某番組の基本情報から、今まで関わったもので印象的な企画等、様々なお話をされていたなかで、
PR広報が絶対に抑えておくべきことについて、シェアさせていただきます。
番組に合った内容かどうか
企業のPR広報にとって、重要な活動の一つが「メディアプロモート」
アピールしたい自社の商品やサービス等を、テレビ・新聞・雑誌・WEB等のメディアに対し、
電話やFAX・メール・郵送などで情報提供するアクションのことです。
今回の報道キャスターの方も、たまに問い合わせ電話に出ることがあるのだとか。
テレビ番組の場合、AD いわゆるアシスタントディレクターの方が電話に出ることが
多いのですが、番組キャスターの方がお話を聞いてくれる幸運もあるのです。
その方は、こうおっしゃっていました。
経済番組なのに時折、今度イベントがございまして～という電話もあって・・
あの、ちゃんとうちの番組を観ていただいていますか？と。
その際は、代わりに提案できる番組があればそちらを紹介することもあるということですが、
多忙な業界、かかってきた電話が的外れだと残念極まりないでしょうね。
情報提供できる貴重な機会をベストな時間にできるかどうかは、私達の工夫次第。
たとえ、有名な番組だから、一度は出たい憧れの番組だから、と思っていたとしても、
ミーハー心は手放し、その番組の趣旨に沿っている情報なのかどうか、
冷静に判断することが大切です。
時流を捉えているか
アピールしたい自社の商品・サービスや技術。
ただやみくもに、「こんなに素晴らしいものなんです！！」と声高に叫ぶだけでは、
テレビに取り上げてもらえる可能性は低いもの。
世の中で起こっていること・これから起こるであろうこと
今話題になっていること・問題になっていること
いかに時流を捉えて、アピールしたい内容と掛け合わせられるか。
ここが肝になってきます。
とりわけ、テレビ番組では、
『 なぜ今なのか 』が重要視されます。
常にアンテナを張り巡らせ、情報感度を上げておく。
そして、今だ！というタイミングで情報を出せるかどうか、そのセンスと瞬発力も
PR広報にとって大事な素質なのです。
最後に
今回の報道キャスターのお話で印象に残っていることがあります。
メールが一般的でなかった時代、記者クラブに赴き、山のように積み重なったプレスリリースを
チェックするのが日課だったときのこと。
そこで目に留まった、たったA4一枚のシンプルなプレスリリース。
あきらかに、リリース作成に慣れていない方が作ったであろう簡素なもの。
しかし、そこに書かれていた情報の素晴らしさに心動かされ、特集番組の制作に至ったそうです。
まさに時流を捉え、驚きと新しさにあふれた内容であり、心から応援したいと思ったと
おっしゃっていました。
ベンチャー・スタートアップ・中小企業の方こそ、世の中を変える力がある。
自信をもって世の中に情報を発信してほしい！と心から思います。
私はまだ数年のPR歴ですが、今回の機会は、これまでの活動の答え合わせと
新たな気づきを得た貴重な時間となりました。
企業のPR広報の皆様も、メディアの方と交流できる機会がありましたら、
ぜひ積極的に足を運んでみてください。
きっとヒントになる、金言に出会えるはずです。
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